フィレンツェ1


翌朝、サン・ジミニャーノはうっすらと雪化粧をしていた。雪は次第にみぞれにかわっていったが、寒いことにはかわりはなく、日本を出る直前に迷った挙句、バックパックにジャンパーにつける冬用のインナーを詰め込んだのは正解であった。

この日の目的地はフィレンツェ。サン・ジミニャーノからフィレンツェへは、まずシエナ行きのバスに乗り、ポッジボンシ駅まで出て、そこから乗り換えて行くことになる。

9時45分にサン・ジミニャーノを出て、10時すぎポッジボンシ駅着。そして、10時25分のフィレンツェ行きに乗り、11時半過ぎフィレンツェ到着。

すぐにホテルを確保し、駅で軽い食事をしてから街歩きに出た。

何はともあれ、ここフィレンツェに来て行かなければならないのは、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ)である。教会建築にはさして興味はないものの、この大聖堂を絶賛する声は無視できない。まあ、自分自身の確たる物差しというものがないのであるが。

それから、ドゥオーモのクーポラに登れるのも魅力である。そこへ至る階段の数463段。その高さが想像出来よう(って実際の高さを調べるのが面倒なので、実は「463段」という数字ででごまかしているのだが)。

この旅でも、シエナ、サン・ジミニャーノと高いところに登ってきた。何か高い所に登れる場所を選んで行き先を決めているかのような旅になってきた。



やってきましたドゥオーモへ。



ドゥオーモのファサードを見上げる。



ドゥオーモ内部。クーポラの登り口に急ぐ気持ちを抑えて一枚。



クーポラを登っていく途中。天井に描かれたフレスコ画は立体的で、人が浮き上がって見える。



クーポラの展望台からの眺め。正面に見える塔はジョットの鐘楼(高さ85m)。こちらも登ることができるが、今回は登らず。



下りの途中。



ドゥオーモの壁面を飾る彫刻。



光の関係で写真ではあまりはっきり見えないが、ドゥオーモには白・ピンク・グリーンの大理石が使われており、壁面の模様はそうした自然の石の色によって構成されている。


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