アンカラ
アンカラは、1923年、トルコ共和国が誕生した際、建国の父(初代大統領)ケマル・アタチュルクが首都に定めた都市である。アンカラの歴史は古く、ローマ時代の遺跡も残っているが、首都となった当時は人口6万ほどの地方都市で、その後急速に発展して大都市となった。

観光地としての魅力は今一つなのは否めず、ここを主たる目的地としてトルコに渡航したことはないが、トルコの中央部近辺を訪れる際に何度か寄っている。経由しただけ、宿泊しただけというのを含めると5~6回訪れていると思うが、観光をしたのは3度。1度目は1994年7月、2度目は2011年8月、3度目は2015年10月。



アンカラ城の城門。城門の前には開けた場所があり、そこから城門と城壁を合わせてカメラにおさめておけばと思うが、何故か撮っていない。(2011年8月)




城門くぐってズィンダン・クレ(アンカラ城内の頂上にある城塞)へと続く道。(2011年8月) この頃は少し観光地っぽい感じが出てきてはいたが、まだ地元民の生活ににおいのようなものが感じられる通りだった。ところで、店の2階の窓からは写真を撮る僕を見るおじさんが。




上の写真と同じ通りを逆方向(城門の方)に向かって撮った写真(たまたま撮っていた)。(2015年10月) 右の何か布を売っている店は一つ上の2011年の写真では、果物やら飲み物やらを売っている店だった。店の様子が変わっただけではなく、建物が綺麗になって通りの雰囲気が一変している。4年の間に一気に観光地化が進んだ感じだ(ネット上にある写真を見ると、その後さらに変化したようだ)。




メインの通りから分かれた路地。(2011年8月) 写真が小さいので注意して見なければわからないが、地元のおばあさんが写っていた。




さらにズィンダン・クレに近づいて行く。(2011年8月) この辺はすでに観光地、観光地していた。(振り返って撮ったものの可能性もある)




さらにズィンダン・クレに近づいて、今くぐってきた門を振り返って1カット(帰りに撮ったものかもしれない)。(2015年10月)




ズィンダン・クレの門(のはず)。(1994年7月) 




ズィンダン・クレからアンカラ市街を望む。(2011年7月) 何かを燃やして出ている煙が邪魔。




ズィンダン・クレから望むアンカラ市街。(2015年10月)




ズィンダン・クレから、北の方の丘の頂上にある城(アクカレ)を望む。(2015年10月) ちなみにアクカレには行かなかった。




たぶんズィンダン・クレからの眺め。赤い瓦を載せた屋根が並ぶさまが綺麗。(1994年7月)




アンカラ城の麓にあるアナトリア文明博物館。(2015年10月) 建物は15世紀の隊商宿と貴金属市場を改築したもの。中央の猫は当時の看板猫(?)ベフリュルちゃん(『地球の歩き方』に名前まで紹介されていた)。





博物館内部。(1994年7月) この博物館は2014年5月に全面的修築を終えて再オープンしており、えんじ色っぽい壁の部分は改装されている(展示物の並べ方も少し変わったか?)。この博物館の展示の中心はヒッタイト時代のものだが、詳細な歴史的な知識がなくても、その彫刻などの造形だけで十分楽しめた。




(2015年10月)




ヒッタイト帝国のハットゥシャシュ(ハットゥシャ)の王の門にあった戦士の姿をした神の像。(紀元前14~13世紀)(2015年10月)




カルケミシュで出土した戦車のレリーフ。(紀元前8世紀)(1994年7月)




これはトルコ東部マラティアの新石器時代の遺跡であるアルスランテペ遺跡の宮殿にあったライオン像(紀元前1200~700年頃、横のレリーフも同じ遺跡のものだと思う)。(1994年7月) この遺跡からは紀元前4000年頃の宮殿跡が発掘されていて、現状知られている世界最古の宮殿だとか。ちなみに、ライオン像は他にも沢山展示されていて、場所・時代によって随分と雰囲気が異なり興味深い。




一つ上の写真と同じアルスランペテ遺跡で発掘された像(紀元前8世紀)。これは2015年に撮った写真だが、像の横にある説明ボードには、これはMutalluという王の像で、彼ははアッシリアのサルゴン2世に従属する地方の王でアルスランテペを統治するために派遣されたとあった。しかし、ネット上には新ヒッタイトの時代のタルフンザ(タルフナジ)王の像とするものが多く、どうやら説が変わったようだ。現在の説明ボードはどうなっているのだろうか?




キュベレ女神像(紀元前.6世紀中頃)。左右には楽器を奏でる楽師が。女神の顔は日本の飛鳥時代の仏像のような雰囲気も感じられる。(2015年10月)




3世紀にカラカラ帝が造ったローマ浴場。(1994年7月)




一つ上の写真と同じくローマ浴場。(1994年7月)




アタチュルク廟。(1994年7月) 1944~53年に建造されたトルコ共和国建国の父ムスタファ・ケマル(ケマル・アタチュルク)の廟。




アタチュルク廟を背に参道を撮ってみた。(1994年7月)




アンカラ駅の1番ホーム(だと思う、一番駅舎側なので)。(1994年7月) イスタンブール・ハイダルパシャ行きのアンカラ・エクスプレスから撮影したものだと思う。




アンカラ・エクスプレスの個室寝台。この時は前日にチケットが買えた。(1994年7月)