ティカル遺跡(グアテマラ)

ティカル遺跡は、グアテマラの北部ペテン地方のジャングルの中に埋もれるようにして残るマヤ文明の遺跡である。紀元300年以降、この地方の祭祀の中心として栄えた都市ティカルは、8世紀には最盛期を迎え、巨大神殿を初め、多くの建造物が建てられた。しかし、10世紀に入ると急速に衰退し、住民は去り(衰退の原因についてのは確定されていないらしい)、その建造物群はジャングルの中に埋没していった。その後、この遺跡は、17世紀末にスペイン人宣教師によって偶然発見された。

*インプレッション
あちこちから野生動物の鳴き声が聞こえてくる密林の道を歩いていくと、突然パアッっと開けた広場に出る。グラン・プラサである。ここにはティカルのシンボルともいえる1号神殿(通称「大ジャガーの神殿」、高さ51m)と2号神殿(高さ38m)が向かい合わせに建っているが、その階段の勾配の急なこと! 45度以上はあろうかという急勾配である。一番高い4号神殿(70m)の上からは、樹海の中に浮かぶ神殿が望まれる。緑の濃さのせいか、旅の疲れを吹き飛ばす、癒される眺めである。



ティカル遺跡の中心、グラン・プラザにある1号神殿(向かい側にある2号神殿の上から撮影)。高さは51m。奇麗に復元されているが、上へ登ることはできない。



こんな感じの道を進んで行った。



木の枝に何か別の植物がからみついて養分を吸い取っているのか?



足もとを何か動物が通り過ぎていき、ビックリ。



ようやく1号神殿の背中が見えてきた(どうやら遠回りコースをたどってきたような。。。)



背の高い建造物は2号神殿。



2号神殿(高さ38m)。しかし、この石段の急なこと! 高所恐怖症の人には登ることを絶対勧められない。実は僕も若干高所恐怖症気味で、冷や汗をかきながら石段を下った。



4号神殿(高さ70m)の上から撮影したティカルの神殿群。4号神殿自体はは樹木に囲まれており、下から撮影してもうまく写らない。4号神殿は例の急な石段は登れるようにはなっておらず、きわめて心もとないが、木製の階段が作られており、これを登っていく。



4号神殿から降りたところで、さきほどジャングル内でみかけたのと同じ動物たちが。しかし、なんという名前の動物かは不明。



他とはちょっと違うピラミッド型の神殿も。




ranking index
home