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室生寺金堂特別拝観

202411室生寺金堂特別拝観

10月19日から12月1日まで室生寺金堂の特別拝観が実施されている。

堂内の仏像を間近から見学できるということだけでも魅力的なのだけれど、スマートフォン限定ではあるが写真撮影可というかなり画期的なものだ。

涼しくなり台風シーズンも終わったら、両親が、もしくは母が友人と出かけた場所を訪ねる旅に何回か出かけようと思っていたが、やはり秋は行楽シーズンということで、週間予報を見てから好天の確率の高い日を選んで行こうと思っても、すでに飛行機の残席は残り少なく、かつ3列席の中央とかあまり選びたくない席しか残っておらず、なかなか出かけることができない状態だった。

しかし、10月下旬あちこちへの便の空席をチェックしていたら、たまたま11月の上旬のある日の新千歳-関空便に沢山空席があることを知り、天気はどうなるかわからないが取り合えず航空券だけ抑えておいた。

当初は母が友人と出かけた場所にでもと思っていたが、室生寺金堂の特別拝観のことを知ったので予定を変更して室生寺をめざすことにした。夏に訪れたばかりなのだけれど、スマホによる撮影が許可されるという企画が、今後継続されるかどうかはわからず、せっかくの機会を逸したくはないということで行ってきた。

その際撮った写真が上の写真。

奈良・浄教寺

202409奈良の浄教寺

上の写真は近鉄奈良駅からほど近いところにある浄教寺というお寺。

母のアルバムにここの写真があり、そこに写っているソテツを見て行ってみたくなった場所である。

それで、この寺を見ることを主目的に先日ふらっと奈良へ出かけてきた。例によって天気予報サイトを見て、酷暑がおさまってきたこと、雨にたたられることがないことを確認したうえで、飛行機の空席状況をみると、幸い席に余裕があったので訪れることを決めた。

浄教寺の本堂は昭和戦前期に焼失しており、その後再建に着手、1968年に竣工。山門は幕末期に建設されたもの。有名な文化財が沢山ある奈良にあってはまったく目立たぬ存在だ。

しかし、実は隠れた名所で写真にあるように、本堂の前には立派なソテツがある。浄教寺のホームページによると樹齢300年余りとのことで、写真にある通り一つの株から多く一つの幹が出ている。そういえば、長崎の興福寺にも立派なソテツがあったが、あちらは南国九州、こちらは奈良ということで珍しい感じがする。

それから、今回初めて知ったのだが、ここ浄教寺本堂で、日本の古美術復興に力を尽くしたフェノロサが、1888年、日本の仏教美術の素晴らしさを説き、その保護の重要性をうったえる「奈良ノ諸君ニ告グ」という講演を行っている。

調べてみるとそれなりに有名なお寺だということがわかったが、母とその友人は、それらのことを知っていて訪れたのだろうか? 宿泊したホテルから近いところにあり、散歩がてら出かけたのだろうか、それともガイドブックに載っていたのだろうか? そんなことを思いながら、浄教寺をあとにした。

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