一写入魂のころ~ダウラターバード(インド)
この日の最大の目的地はエローラだった。
アウランガ―バードのホテルで個人旅行の大先輩(知り合いではありません)に出会った。
「僕らのころは、アフガニスタンにも行けて、バーミアンの石窟寺院も見てきましたよ」
そのころは、まさか「僕らのころは〇〇にも行けて、△〇も見てきましたよ」と下の世代の旅行者にいうような状況になるとは思わなかった(実際にはそういう話をするシチュエーションになったことはないですが)*ちなみに、「〇〇」には「シリア」とか「イエメン」とかが入るし、△〇には「パルミラ遺跡」とか「シバームの砂漠の摩天楼」とか色々とあてはまってしまう。まったくひどいことになってしまったものだ。
話を戻します。
中学生くらいの甥っ子1人を連れてきていた、その個人旅行の大先輩氏が車をチャーターしてエローラへ行くので一緒に行かないか誘ってくれたので、便乗させてもらうことにした。
エローラへ向かう道すがら見えてきたのが上の写真のダウラターバード砦。岩山を利用した巨大な砦だ。
ここがなかなかのもので、フィルムを節約しなければならないのに、予定より多めにとってしまい、おかげでこの日のメイン、エローラの写真が十分には撮れなかった。
砦(岩山)の上からの眺め1
砦(岩山)の上からの眺め。城壁と堀が見える。
バックウォーター再訪
インド南部のケララ州・バックウォーターを再訪した。
前回訪れたのは2006年3月。
あれから5年が経過した。
成長著しいインド経済。それにともなって南インドにも大きな変化があったのか。
答えは「あり」。
あくまで観光客目線からの変化だが、観光の発展ばかりではなく、人の移動の増大はおそらくこの間のインド経済の発展と軌を一にするものだと思う。(そこのところの詳細は本編で-いつになるかわかりませんが)。
さて、バックウォーターだが、大水郷地帯で、かつてはここを米などの運搬船が盛んに行き来した場所である。
その運搬船を改装して作られたのがハウスボート。(ただ、おそらくは最初はそういう作られ方だったのだろうけれど、今は最初から観光用のボートとして作られているのではないだろうか?)。
今回の旅はそのハウスボートで1泊2日のクルーズをすること。
ボートには寝室、トイレ・シャワーがあり、3人のクルー(うち一人はコック)が同乗。
夜はクルーも寝るので、かなりの時間は停泊しており、ずっと動いているわけではない。
安目のボートを選んだためか、夜は普段ボートを停泊している場所まで戻ってしまい、そんなに広範囲なクルーズはできなかったが、早朝のすがすがしいバックウォーターを経験できて十分満足。
写真は、朝、停泊中のボートから見た対岸。こんな風に多くのハウスボートが夜の間停泊している。