明けましておめでとうございます
明けましておめでとうございます。
今年もボチボチやっていきますので、よろしくお願いします。
写真は昨年9月に行った東チベット(中国四川省)のアチェンガルゴンパというところです。
ここは尼僧が沢山いる場所で、川の向こう側は尼僧の居住区域で男性禁制です。ちなみに写真に写っている僧侶は尼さんです。
標高は3800m以上あります。
アクセスもけっこう悪く、日本をたってから4日目にやっと着くことが出来ました。そんなに時間がとれないので、ほぼここだけのため(若干のプラスアルファあり)に旅に出ました。今年から外国人の立ち入りが禁止されるという噂もあったので。
一応、次の本編の更新はこの時の旅の記録でいこうと思っています。
一写入魂のころ(中国蘭新線の車窓)
一写入魂のころー大理の月曜バザール(1987)
上の写真は1987年3月、中国雲南省大理近郊の月曜バザールを見に行ったときに撮ったもの。30年もたってしまったかと思うと、感慨深いものがある。
すでに、このようなバザールはなくなってしまったような感じ(『地球の歩き方』には記述がない)。
実は、去年の夏、雲南省に行ったとき大理再訪も考え、色々な情報を見てみると、その変貌ぶりは驚くべきほどだった。そして、その変貌ぶりを確認するため行くべきか、記憶のなかの昔の印象を大切にすべきか迷った結果、再訪はやめにしたのだが、この写真を見ると正解だったのかなあ、と思う。ただ、街や生活の変貌は、そこに暮らす人たちにとって良い面が多々あり、昔は良かったというのは旅行者のかなり勝手な思いなのだが。
例によって、フィルムをけちっていた自分だが、このバザールでは割りと多くの写真を撮っていた(ホームページ本編の旅行記の中に「世界の市場」というコーナーがあり、大理の月曜バザールの写真が何カットかありますー画質がよくないですが)。
雲南省元陽の棚田再訪
久しぶりで夏の旅を復活させ、中国は雲南省へ行ってきた。
最大の目的は元陽の広大な棚田を見ること。
実はここは2度目である。1度目は、2010年3月。まだ田植え前で、水田に水が蓄えられた状態の時期。水に光が反射して美しい光景を形作っていた(それについては本編をご覧ください)。
それで、今回は季節を変えて訪問しようということで、今回の旅となった。
稲が育った状態で見る棚田もなかなかのものだった(写真の棚田に黄緑と黄色の部分があるのは、田植えの時期をづらしているから)。ただ、観光客に人気があるのは水田がピカピカと光っている時期のようで、そんな多くの観光客には出会わなかった。
今回は真下に棚田が広がる村のゲストハウスに泊ったのだが、前回訪問した2010年には、そのような立地の宿はあまりなかったような記憶がある。
今回、世話になったゲストハウスの御主人(? オーナーなのか雇われ人なのかは聞かなかった)の話によると、世界遺産に登録された2013年以来、元陽も大きく変貌をとげており、観光客が大きく増大し、地元の人々の生活水準も向上しているとのこと。
たしかに、棚田の村のあちこちにホテルが建ち、現在も建設が進められていた。観光客の主力は中国人のようだ。もともと、中国人の観光熱は高く、昔から住んでいる場所の近辺へ観光バスで1日出かけるということが盛んだった(僕ら外国人旅行者がその観光バスで出かけることも多かった)。それが、所得水準の向上によって、より遠くへということになり、世界遺産に登録されたことによって、その目的地になったのだと思う。
同じような状況の先輩観光地としては、同じ雲南省の麗江があげられると思う。中国人観光客の人気が高まると、その観光客たちのニーズ、好みに合わせた整備が進められる。その結果、麗江は整備されすぎて、テーマパークのようになってしまっているとか。(僕は観光客が増える前の麗江に行くチャンスがあったのだが、グズグズしていたのが悔やまれる)
ゲストハウスの主人も麗江・大理・シャングリラを例にあげて、変化しすぎてあまり良くないというようなことを言っていた。
実は大理には、30年近く前学生時代に訪れている。外国人の泊れるホテルは確か一つしかなく、それでも欧米観光客には人気の街で、何と本物のコカ・コーラが飲めた。
コーラなんて当たり前だろうと思われるかもしれないが、当時は北京などの都市でも、街中でコカ・コーラを売っている店はほとんどなく、炭酸飲料といえば「汽水」という、オレンジ色の飲み物くらいだった。
おそらく「汽水」は絶滅したんだと思うし、「汽水」を知っている日本人もほとんどいないだろう。もし、今「汽水」のことを知っている日本人に会ったら、「えっ? 汽水知ってます? おーっ」とか言って、握手でも求めてしまうんじゃないだろうか(笑)。あの頃の中国旅行は想像を絶する大変さだったから、同じ時代の中国旅行を体験した親近感みたいなものから。
話が大きくそれました。
以上、雲南省に行ってきましたというご報告まで。
いずれ本編に旅行記を載せます。
福建土楼
長年の課題だった、中国は福建省の土楼という土造(壁が土造、内側は木造)の巨大住居を見てきた。
この形式の住居は江西省南東部、福建省南西部、広東省北東部に集中するもので、もともと黄河中下流域に暮らしていたが、戦乱を避けて一族で南部に逃れてきた客家が作り出した住居建築様式。
内部は入り口と向き合う形で祭祀などを執り行う祖堂を起き、1階が厨房、2階が倉庫、3階以上が居住区となっている(外から見ると窓が3階以上の部分に見られる)。
2008年、福建土楼として世界文化遺産に登録され、団体が大型バスでわんさかやってくる観光地になった模様。実際行ってみると、幹線道路は綺麗に整備され、要所要所には巨大駐車場を備えたビジターセンター、レストラン街みたいなものが建設済み、もしくは建設中だった。
あと5年早く訪れていれば、というところが、まだ、団体客が行かないような場所も残っており、そうした場所は素朴な感じが残っていて、なかなかよい雰囲気だった。
写真は土楼観光の中心地、洪坑村にある永定土楼民俗文化村に隣接するものの、観光ルートからは完全にはずれている環興楼。(見学しようとしたら、入り口のおじさんに5元とられたけれど)。
旅の詳細はいずれ(っていつだ?笑)、メインサイトの方で。
さらに元陽の棚田
元陽の棚田は、秋の稲刈りから翌年の田植えまでの間、写真のように水が張られた状態が維持されるらしく、かなり長い期間、絶景を楽しめるらしい。(一連のエントリーの最初の方で、田植え前の時期に水が引かれるみたいなことを書いたが、どうやらそれは違うようなので修正した)
ところで、雄大な眺めも素晴らしいが、上の写真のように、近くから棚田が眺められる場所もなかなか味わい深い。
棚田に隣接する宿泊施設(ゲストハウス?)に泊って、観光することも可能らしいので、機会があればゆっくり訪れたいものだ。
中国南部の干ばつ
雲南では、秋から春にかけては乾季で、もともと雨が少ないようだが、今年は記録的な少雨というか、干ばつとのことだった。
棚田にはご覧のように水が引かれていたが、棚田観光の拠点になる元陽新街鎮のホテルの掃除のあばちゃんは、「4カ月雨がふっていない」と嘆いていたし、もちろんホテルもまともに給水されていなかった。
写真の棚田は、皆水が引かれているように見えるが、遠くの方には水が引かれていない田が見えた。もしかすると、観光客が集まるあたりの田に優先的に水が供給されているのかもしれない。
しかし、いったいどのようにして山のてっぺん付近の田に水を引き入れるのだろうか。何らかの形で調べなくては。
ところで、雲南の雨であるが、ウエブで見られる気象情報では、ここ数日昆明では雨マークが見られる。降水量がどの程度か詳しくはわからないが、危機的な干ばつらしいから、ほんのお湿り程度にしかすぎないのかもしれない。
すごすぎる棚田
広大な斜面に広がる棚田。
写真が小さくてスケールの大きさがわからないかもしれないが、とにかく大規模。
ガイドブックによると、この場所の棚田は幅3㎞、長さ5㎞、高低差300mにも及ぶそう(こんなのがあっちこちに広がっている!)。
稲刈りが終わって、田植えが行われるまでの間、田に水がためられた状態が続くらしく、キラキラ光る棚田の観光のため多くの観光客が訪れる。
ややもやっていたが、太陽の光が田んぼに反射してキラキラとしているのがよいということで、観光客の多くは夕方か、早朝に訪れることが多いよう(この場所は早朝は太陽の光が背中側から差し、田んぼは光って見えないので、また、別の場所にたくさんの観光客が集まる)。
ほかのビューポイントにも行きたかったので、そんなにそうそう長居はできなかったのだけれど、ずうっと眺めていたい景色だった。
菜花没有了
羅平の安食堂の夫婦(?)の夫が言った「ツァイホア、メイヨウラ(菜花、没有了=菜の花は終わってしまった)。」
中国語ができるわけではないので、こう言ったのかどうか正確なところはわからないし、きちんと覚えてもいないが、こんなようなことを言われた。
確かに昆明から羅平へのバスからは、ほとんど菜の花らしきものは見られなかった。
「羅平に着けば」と淡い期待はしていた。でも、やはりそうなのだ。菜の花は終わったのだ。しかし、早すぎないか?
ガイドブックや色々な旅行会社のツアー案内には「2月から3月にかけて」とあるのに。
雲南は干ばつだというが、晴れの日が続きすぎて、花が早く咲いてしまったのだろうか?
花が早く終わった原因を尋ねるような中国語力は持ち合わせていないので、その辺はわからない。
しかし、せっかく来たのに何も見ずに帰るわけにはいかない。
菜の花観光の名所に出かけてみることに。
それで、かろうじて残っていた花が上の写真。
ただ、ここは花も素晴らしいが、カルスト地形独特の景色もなかなかのもの。
その辺は本編の方で。
あの菜の花畑をもう一度
写真はもう20年以上前のもので、貴州省から雲南省へ向かうどこかの車窓の風景(雲南に入っていたか?)。
雲南は今もというか今は広大な菜の花畑で有名で、2月から3月にかけてかなりの長い期間楽しめるらしい。
一度見た景色だが、無性にまた見たくなった。ということで、この春は中国は雲南へ向かうことにした。
ただ、雲南だけで終わるかどうかは。。。
単純に日本と中国を往復する旅にはならないかもしれない。
恐るべし、上海地下鉄の自動券売機
昨年末、中国へ行ったことはすでに記した。
旅行記の本編でも述べたとおり、上海は地下鉄が整備されて非常に便利になった。
乗車券はICカードタイプで、自動券売機で購入する切符も同様である。
もちろん、日本のSuicaのようなものもある。
いちいち乗車券を購入するのは面倒なので、僕もSuicaタイプのカードを購入しようかと思ったが、あちこちでお釣りでもらうコインを地下鉄の乗車券購入で処分するのがよいと思い、一回一回切符を購入することにした。
そこで、自動券売機である。コインでの購入は取り立てて書くこともないのだが、紙幣での購入がなかなかのものなのである。
中国の紙幣はもともと紙質が日本の紙幣ほどではない、かなり使いこまれるまで中国人民銀行に回収されないなどのため、かなりくたびれたものも流通している。
西塘で上海までのバスのチケットを購入したとき、かなりくたびれた紙幣で釣りを渡されたが、これを上海地下鉄の自動券売機で使ってみた。
日本ならば確実にアウトであろうボロボロさ加減の紙幣なのだが、なんと上海地下鉄の自動券売機は、これを受け付けてくれたのである。どういうセンサーが積んであるのか、その感度は良いのか、はたまた鈍感なのか。
他の乗客たちを見ていると、割と綺麗な紙幣でも戻ってくることがあるようなので、機械による差が相当大きいのかもしれない。ただ、わかったことは、何台かでチャレンジすればかなりよれよれの紙幣もOKということ(このときの僕は一発でOKだった)。
写真がないのが残念だが、本当にけっこうよれよれの紙幣だった。
第2次マイ中国ブーム?
日曜からJALマイレージバンクの特典航空券を利用して2泊3日で上海に行ってきた。
天気予報は最悪で3日とも雨の予報。
しかし、2日目の朝ホテルのカーテンを開けると晴れ。
上海を散策するのもいいが、晴れた日のためのオプションに考えていた水郷古鎮へ。
選んだ古鎮は西塘。ミッション・インポッシブル3のロケ地だったそう(映画は見てません)。観光化が進んでいるが、まだ素朴な感じもありよいところだった。
写真は西塘。詳細は旅行記の方で。
中国は昔とは変わりサービスという概念が定着してきており、力まず、ダラダラと旅するのに適した国になってきた。観光化の進行は致し方ないところだが、色々と興味深いところも多い。他の水郷古鎮へも行ってみたい(観光地として整備が進みすぎて映画のセットのような印象受ける恐れもあるが)。今後立て続けに行きそうな感じがする。
ちなみに、今回の上海の宿はちょっと変わった宿で、安くはなかったが、なかなかよかった。