> 辛くない麻婆豆腐

辛くない麻婆豆腐

  • Posted by:

辛くない麻婆豆腐

ここ数年間、母親専属の料理人であったが、時々麻婆豆腐を作った。

当初は市販の麻婆豆腐の素を使っていたが、母は辛い物がダメで"中辛"と称する麻婆豆腐の素の類では、あまり喜んで食べてもらえなかった。

また、甘口というものも発売されているのだけれど、簡単に調理できるように豚ひき肉まで入っていて使いたいとは思わなかった。

豆腐だけあればよいので都合がよさそうなものだが、麻婆豆腐だけで(言い換えるとあまり品数を作らずに)タンパク質をしっかり摂れるようにしたいので、肉が多目のものを作りたい。なのでひき肉入りの麻婆豆腐の素は選択肢には入らず、調味料をあわせて自分なりのものを作ろうということになった。

幸いネット上には麻婆豆腐のレシピが色々あって、それをアレンジして母に喜んでもらえる味に仕立てていった。

そのレシピ(2人分)は以下の通り。

豆腐(うちでは木綿豆腐を使っていた):170グラムのパック1つ

豚ひき肉:70~80グラム(母にはあまり脂肪を摂らせたくなかったのでスーパーではあまり白っぽくない、つまり脂身の少ない部分を使っているパックを探して購入していた-70~80グラムというパックはないので使わないものは冷凍して餃子や豆腐ハンバーグなどに使った)

チューブにんにく:小さじ1~2

生姜:チューブのものは風味が物足りない感じがするので、生の生姜をみじん切りにして使用(大さじ1弱くらい)

ねぎ:白い部分15~20センチをみじん切りにして使用

豆板醤:小さじ1弱(かなり少なめ)

甜面醤・醤油・酒:それぞれ小さじ2

砂糖:小さじ1

鶏がらスープの素:小さじ1(気持ち少なめにすることも多い)

水:100㏄

<手順>

1.フライパンにサラダ油(適量)をいれ、まずひき肉を炒める。

2.肉の色が変わってきたら、にんにく、生姜を入れてさらに炒める。

3.肉から出た水分がとんだ頃に豆板醤を入れて炒め、さらにネギのみじん切りを入れて炒める。(テレビによく出るある中華料理のシェフが「ネギは調味料」と言っているのだけれど、ネギをこのタイミングで投入してよく炒めるとその甘味がでておいしくなるようだ。1度、この手順を間違えて、最後にネギを入れたことがあるが、味わいが違ったので、たぶんネギが調味料としてよい仕事をしているのだと思う。ネギをこんな風に炒めないパターンもあると思いますが、自分の好みは炒めた方。)

4.水、甜面醤、醤油、酒、砂糖、鶏がらスープの素を混ぜたものをフライパンに投入して、煮立ったら豆腐を入れて数分煮込む。

5.普通、最後に水溶き片栗粉を入れてとろみをつけるのだが、とても便利なものがあって、それが「とろみちゃん」というもの。北海道の企業が作ったもので顆粒状に加工した片栗粉。これは水溶きする必要がない優れもので、サッサーとふりかけかき混ぜるだけでとろみがつく。溶けやすいので、どこかにまとまってしまい、とろみにムラが出るということもない。

下が「とろみちゃん」

とろみちゃん

辛くない麻婆豆腐。母はいつもちゃんと食べてくれていて、口には出さなかったが、けっこう気に入ってくれていたようだ。

しかし、味は今一安定せず、調味料はちゃんと軽量スプーンをつかっていたから、生姜の分量(残りが少なく少ししか使えないことがあった)や風味(やや古くなって風味が少なくなっていることもあった)・ネギの分量などが影響していると思う。

辛いものが好きならば豆板醤を増量すればよいと思うが、自分も辛い物はそんなに得意ではないので、母が亡くなった今もレシピは変更せずに作っている。それが上の写真で赤味が少ないのは豆板醤少な目だから(フライパンから食器に移してから撮れば良かったかも)。

Comments:0

コメントする

Blog > 辛くない麻婆豆腐

Search

Feeds

Return to page top