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福島第一原発の"処理水"の放出問題について

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福島第一原発の処理水放出が連日大きく報道されている。

しかし、その報道を、どんな問題が含まれているのか理解して、見たり読んだりしている人々は少ないのではないか?

かく言う自分もよく理解できてはいない。

このままわからないままでいてはいけないと思っているうちに、"処理水放出"が実施に移されてしまった。

遅きに失したが、この問題について、一人でも多くの国民が声をあげていかねばいけないと思い(この国にはほかにも問題が多すぎて嫌になってしまうが、あきらめたらそこでゲームオーバーなので何とか関心を失わないよう、少しでも声をあげるよう努めていきたい-以前はけっこうデモに参加していたりしたのだがコロナ禍もあるし、その他諸般の事情で遠ざかっている)、こんな辺鄙なページ付属のブログではあるが、ちょっと書いておこうと思う。

そもそも、だいぶ前には"処理水"ではなく「汚染水」と呼ばれていた。それが、いつの間にか"処理水"なる名称で呼ばれるようになったあたりで、何かこの問題に対する政府・東電の対応策が胡散臭いものであると感じるようになっていた。

確かに汚染水に含まれる放射性物質は処理されてはいるようなので処理水ではあるようだが、完全に処理されたと考えてもいいものなのか?

それについては2018年、大半の処理水にトリチウム以外の放射性物質が基準値以上に残留しているにもかかわらず、東電はホームページに掲載するだけで関係者に説明していなかったことが発覚して大きな問題になった。

現在、処理水放出に関する報道はもっぱらトリチウムに焦点をあてたもので、それ以外の放射性物質はどうなっているのか?

今日(8月25日)たまたま見たの処理水放出に関するNHKのニュースでは、「トリチウムなどを含む処理水」と処理水に含まれる核種にはトリチウム以外もあるということを示す言い方をしている。まあ、不正確という批判を避けるためなのだろうが、それだけであり、すぐに、今日(25日)、処理水放出後に初めて水揚げされた魚のトリチウムの検査がされるという話に話題が移った(しかし、検査するのはトリチウムだけなのか?)。また、環境省は今日(25日)周辺海域でトリチウムの濃度を調べるために海水採取を始めたということも報道されている。トリチウム以外はどうするんだ?

政府・東電はちゃんとやってますよ、安全に問題はありませんよというポーズを示しているだけではないのか?(そもそも関係者の理解なしにはいかなる処分も行わないという約束を破っているので、その時点でアウトだと思う)

あまりよく理解していない人が見ると、ちゃんと検査しているし大丈夫じゃないか? となるだろう。トリチウムは実は、生物への影響は少ないとされる物質らしく、より大きな問題はそれ以外の放射性物質らしいので、このままではまずいと思う。

福島第一原発の処理水放出については、下記のページが参考になるかと思う。備忘のためリンクを貼って、いつでも読むことができるようにしておくことにする。

【Q&A】ALPS処理汚染水、押さえておきたい14のポイント

「東京電力「トリチウム水海洋放出問題」は何がまずいのか? その論点を整理する」

「議論再燃。「処理水海洋放出」は何がまずいのか? 科学的ファクトに基づき論点を整理する」

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