新型コロナウイルスが5類に移行してから、新規感染者の定点観測の数字は発表されているものの、あくまでサンプルの数字てあり、また検査忌避の傾向もあって、今一つ流行の実態がつかめない状態である。
そんな中札幌市は週に1度下記のような数値を発表している(下水サーベイランス)。
これを見ると流行の傾向がはっきりとわかり、かなり大きな波になっていることがうかがわれる。
パンデミックが始まって以来、お盆の時期以降は流行が落ち着く傾向があったようだが(皆警戒するのがその主因か?)、今年はちょっと様相が異なる。その要因の一つは、マスコミなどによるコロナは「明けた」「落ち着いた」「軽い症状ですむ」等々の報道による人々の行動の緩みだろう。いうまでもなく、感染者が多ければ、一定数は重症となり死者も多数発生する。加えて、このウイルス感染症には得体のしれない後遺症があり、それについては徐々に明らかにされつつある。
札幌市の感染状況が来週どのような動きをみせるかは、まったくわからないが、警戒を強めるべき局面にあることは間違いがないだろう(ここではとりあげなかったが、札幌だけではなく日本各地の状況も楽観できるものではないらしい)。
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