割とはっきり覚えているのだけれど、2007年9月、突然右目に異変が起きた。
どんな状態だったかというと、白い石鹸を泡だてて手にとったはずなのに、黒っぽく見えるところがあったのだ。それから、何となく物もみえにくかった。
個人経営の眼科に行くと中心性漿液性脈絡網膜症ではないかといわれ、詳しく見てもらいようにと総合病院を紹介してくれた。
精密な検査を受けるとやはり中心性漿液性脈絡網膜症だった。
この病気は網膜の下から水がもれ出てきて黄斑部に水がたまる病気で、軽い網膜剥離を引き起こすもので、30歳~50歳代の働き盛りの男性に多く見られ、ほとんどの方が片眼だけに起こるとのことだった。
過労、ストレスが原因と言われるが原因ははっきりしないとのこと。
当時、ストレスとかに思い当たる節はなくはなかったが、個人的には紫外線の影響かもと感じている。
その夏イエメン旅行に行ったのだが、首都サナアなどは高地にあり紫外線も強い。サングラスなどというものは使っていなかったので、目にかかる負担は相当なものだったのではと思うのだ。
多くは自然治癒するとのことだが、ひどくなりそうな場合は造影剤を入れて、水の漏れている場所を特定しレーザー治療をする場合も多い。
自分を見てくれた医者はレーザー治療をすすめてくれたが、アレルギーチェックをした所、造影剤が使用できないことが判明して、経過を見るしかないということになった。
幸い漏れ出た水は引いて症状はおさまったが、網膜がかなり痛めつけられたため、右目だけで見ると少しではあるが直線が歪んで見える状態で固定化されてしまった。(両目でみるとちゃんと補正されて直線は直線に見えるー人間の体は良くできていると思う)。
その後、しばらくして再発し数ヶ月で回復したが、これを契機に、この病気が加齢黄斑変性(失明にもつながる病気)を誘引する可能性もあるというので、1年に1度の検査を続けてきた。
それで先日再発が分かったというわけだ。
過労ということはないし、ものすごいストレスを感じているわけでもないが、ステロイド剤の副作用で発症することもあるようで、現在使用している喘息予防用の吸入薬がよくないのかもしれないということで、医師には必要最低限の使用にとどめるようにとアドバイスされた。
Comments:0