近年、恒例となっている梅雨時の日本脱出。
今年はモロッコの砂漠でもと思って計画を練っていたが、ちょっとミスを。
出発が迫ってきた段階で、ラマダンの最中であることに気が付いた。ムスリムは1ヶ月間、日中断食する。
もちろん非ムスリムが断食する必要はないが、田舎に行くと昼間食堂は閉まっているのでなかなか食べられない。何か食べ物を買っておいてホテルの部屋でこっそり食べるという手がないわけではない。
別に外で大手を振って食べることはできるのだけれど、我慢している人の前で食べるというデリカシーのないことはできない。同じ理由で外で水をガブガブ飲むということもしにくい。
食事はまあいい。しかし、暑いなか水を我慢して日中歩き回るのはきついだけではなく健康上まずい。
ということで、モロッコへ行ってみて、問題なく食べたり飲んだりできそうだったらモロッコ旅行を続け、無理そうならばスペイン中心の旅行に切り替えるということにして旅に出た(スペイン旅行中心に切り替えることは決定的だったが)。
で、実際、モロッコは3泊で切り上げ、ジブラルタル海峡を渡ってスペインへ。
スペインでの予定は何となく決めていただけで、ほぼ行き当たりばったり。
何となく決めていた行先が、スペインで最も美しい村と呼ばれているらしいアルバラシン(上の写真)。
公共交通だとかなり行きにくそうだが、調べたところテルエルという街からの便が1日1往復あるらしい。
タンジェからタリファへ渡り、バスでセヴィージャまで移動して1泊。その後、バスでカセレス、トルヒーリョ、マドリードへと移動して1泊。マドリードからは鉄道でテルエルへ移動し(バスの便もあるようだったがちゃんと調べられなかった)、バスでアルバラシンへ移動。ホテルはバスを降りた場所から近いところに当たってみると幸い空きがあり、すぐに決定。
ところで、翌朝のテルエル行きのバスでは3人の日本人と一緒になった。アルバラシンは日本人の間で注目されている村なのか?
3人のうち2人-ご夫婦-は前日のバスでも一緒だったが、日本人であるという確信はもてず話しかけられなかった(中国をはじめアジアの旅行者がとっても多いので)。
最新の『地球の歩き方』に詳細が記されているのかどうかは知らないが、ちょっと前の同書にはページの下に小さくちらっと載せられているだけ。
一緒になった方たちにどこでアルバラシン情報を得たのか尋ねたところネット情報だという。
自分はといえば、ある旅行会社の出している分厚いツアーの冊子で知った(普通のツアーでは満足できなくなった人をひきつけるような企画をしばしばしている会社で、アルバラシンはけっこう前から紹介されていたような記憶)。
ところで、アルバラシン訪問の詳細は、例によっていつになるかわからない本編の旅行記で。
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