2016年5・3憲法集会に行ってきました。参加者数は5万人。会場の様子は写真の通り。昨年が3万7000人ということですから、この参加者数の増大は、現政権による憲法改正の動きに危機感を持つ人が増加していることを示すと思われます(改憲の危機の増大が多くの人を会場に向かわせた)。
世論調査では憲法改正の必要はないと考える国民の方が多いようですが、万が一、改憲派が衆参両院で3分の2以上の議席を獲得して、実際に改憲の発議がなされてしまうと、国民投票の行方は予断を許さないものになってしまうのではと恐れています。(そうならないためにも選挙は大事!)
何せマスコミがどうしようもない状態ですから、憲法改正が必要なもの、よいものという改憲派の宣伝の方が強調され、国民の正しい判断が阻害されないとも限りませんから。例えば、以前記した国会における柳澤協二氏の安保法制反対に関する意見の要点を外したようなNHKの報道のように(それから今回の九州の大地震の報道において震度を示す地図が示された際、鹿児島県(川内原発が所在)を外したものが頻繁に使用されているーテレビだと画面の縦横比率の関係でそうなる場合もあるのかもしれないが、そうした制約のない新聞でもそのような地図を示したものがあるらしいーイタリア旅行中だったためリアルタイムでは確認できていないのですが)、憲法改正論議においても同様の編集がなされ、改憲反対派の極めて論理的・実証的・まっとうな改正に対する批判・懸念がきちんと報道されないとしたら。。。マスコミの状況は、そんな心配をしなければならいようなところまできています。
ちなみに、憲法改正派は「東日本大震災で緊急車両が燃料不足に陥り人命が失われたので、憲法には統制と人権制限を設けた緊急事態条項が必要」と主張しているようですが、先日、TBSの『報道特集』では、取材陣が東北の消防署で事実だったのかを調査したところ、燃料が不足したと答えた消防署はゼロだったという内容が放送されました(ガソリンスタンドと優先的に購入できるような取り決めをしていたり、緊急事態に備えて燃料をプールしておく施設を作る動きも進んでいるとか)。改正派のやり方はひどいものです。こうした報道が多くなっていかなくてはと思います。
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