明治の初め、岩倉具視を特命全権大使とする米欧への使節団が派遣された。
幕末に締結した不平等条約を改正するための予備交渉も目的としたが、これはうまくいかず、1年10ヶ月にわたって制度や文物の調査をして帰国した。
その公式報告が『米欧回覧実記』で、そのなかの挿絵がなかなかのすぐれもの。
で、たまたまページをめくっていたときに見つけたのが、上の白黒の画像で、イタリアはヴェネチアの風景。
ヨーロッパの古い街は、岩倉らが訪れた頃とほとんど風景が変わっていないところも多いはずで、ヴェネチアなどは全然変わっていないだろう。
ということで、上の白黒の画像と同じ光景を探しにヴェネチアまで行くことにした。
そして、下の画像が今回の旅行で撮った写真。
同じである。
左側の手前から二つ目の建物の窓のところの日よけまで一緒である。
実は『米欧回覧実記』の挿絵を手がかりにした旅は、以前からあたためてきたもので、この先、また実行するかもしれない。
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