スタディオ(スタジアム)・ジュゼッペ・メアッツァ。通称のサン・シーロ・スタジアムの方が通りがよいかもしれない。
イタリアのセリエA、インテルとACミランが本拠地とするスタジアムである。
最大収容人員8万3000人弱、巨大スタジアムである。
4月9日、そのサン・シーロでインテルの試合を見てきた。いや、インテルの長友佑都を見てきたというべきか。
昨年の4月にフィレンツェでフィオレンティーナ対インテルの試合を見て、ヨーロッパでのサッカー観戦もいいものだと思うようになった。
それで、かつて札幌に在籍し、現在はFCポルトに在籍しているフッキを見に、ポルトガルへ行くことを考えていた。
しかし、あいにく観戦に出かけられる日程の、FCポルトの試合は地方のチームとのもの。
スタジアムも小さく、チケットの入手も難しい可能性がある。さらに、ホームの観客に囲まれたなか、その敵であるフッキに注目して観戦するのもちょっと、と思い迷っていた。
そのとき長友がインテルに移籍した。
せっかくサン・シーロまで行って空振りという可能もあるが、スタジアムの雰囲気を感じられるだけでもよい。対戦相手はキエーボ。満員にはならないカードだし、当日券の購入も十分可能のはず(日本で高額の手数料を払ってチケットを確保するという手もあるが)。そう思ってイタリア行きを決めた。
試合では長友が先発(最近の出場状況からみて、試合には出ると思っていたがラッキーだった)。
過密日程のせいか、インテルの動きは悪かったが、ミッドウイークに行われたチャンピオンズ・リーグでの出場時間の短かった長友は元気一杯。切れの良い動きで、サイドを駆け上がったり、敵の攻撃の芽を摘んだりして、インテルサポもやんやの喝采。試合中に「ユート」コールも起こり、サポにもかなり愛されている模様。
結果は2-0でインテルの勝利。
サポは勝利の余韻に浸って、長くスタジアムにいるのかと思いきや。特にゴール裏のウルトラのあたりの客はあっという間にスタジアムから去ってしまった。これもサッカー文化の違いか?
ウーム、なかなかよい雰囲気で楽しかった。来年もこの季節、ヨーロッパサッカーを観戦に行くかもしれない。
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