疲れるためにお金を払う人たち
普通、マラソン大会に出るには参加料が必要。
レースに出ると疲れる。かなり疲れる。体調によっては猛烈に疲れる。
そのためにお金を払う人たちがたくさんいる。僕もその一人。
しかし、疲労以上に、走った後の充実感がある。
かなり病みつきになる。
実は今回を最後にレースへの参加はやめようと思っていた。
やめようと思っていたが、レースを終えて一晩・二晩寝て疲労がとれてくると、その決意が揺らいでくる。
レース自体は大失敗だったのだが。
日本時間の12月11日の夜の便で羽田をたち、同じ11日の午前中にホノルル着。
空港から大会本部に直行してエントリー(ホノルルを選ぶ理由の一つは前日までエントリーが可能ということ)。
6時から深夜1時くらいまで寝て、食事をとり、3時ころシャトルバスでスタート地点へ移動。
スタートは5時。高橋尚子さんがスターターだった。
練習の成果か、ペースをおさえたこともあって30キロをすぎても足には来なかった。
しかし、そのあとがいけなかった。低血糖に陥ってしまったのだ(要するに燃料切れ)。走るどころか、歩くのもつらい。頭もクラクラ。まずい状態だ。沿道の人からもらった少量のチョコレートでなんとか凌げたが、ラスト10キロで走れたのは2キロくらいか? 結局、5時間20分ほどかかってフィニッシュ。
ウエストバッグにはカメラではなく、エネルギーを補給する飴玉や、何か食料をいれておくべきだった。
別にホノルルでなくてもよいのだが、例年の仕事のスケジュールだと、練習をきちんとつめるのは秋。
冬は冬で忙しいので、スケジュール的にホノルルがベスト。寒くないのもよい。
ということで、また、ホノルルをめざすかもしれない。
6年ぶりのホノルルマラソンだったが、近年のマラソンブームのせいか、それなりに練習を積んで出場しているランナーが増えたみたいだ。
20キロをすぎても、あまりランナーがばらけないのだ。そのせいで、前が詰まって常にブレーキをかけながら走る感じ。ランナーの隙間を縫いながらジグザグ走行できるほどの走力はないし。
けっきょく普段の練習ペース(1キロ6分くらい)にはまったくのせられず。そのため足がもったともいえるが。
37キロくらいの地点。さすがにこの辺までくると5時間超えのランナーたちは、だいたい歩いたり、歩いたり、たまに走ったりという状態。
実は、コンサドーレのレプリカを着て走った。楽しいふれあいの可能性があるからだ。
レース中、札幌からの人に声をかけられたし、同じコンサドーレのレプリカを着たランナーに声をかけて「おーっ」と喜ばれたり。フィニッシュの直前には、沿道の応援の人に「頑張れコンサドーレ札幌」と声をかけられて、ついつい無理して走ったり(レプリカを見てコンサとわかる人は少数なのでうれしくかったのだ)。
今回はパンツが黒ではなく、今一つコンサドーレっぽくなかったので、次は黒のサッカーパンツだな。