イスタンブール観光1日目

<3日目>
イスタンブールは朝から、というか真冬なのに夏時間の時と同じ時間なので真っ暗で、かつ冷たい雨。

9時半すぎに、明日の試合のチケット購入のため、ガラタサライの本拠地トルコ・テレコム・スタジアムへ向かう。

トルコのサッカーの試合の観戦チケット購入のシステムは日本とはかなり違っている。

まず、チケットは完全に電子化されており、購入したチケット情報はPasso lig kard(パッソ・リグ・カード)という個人カードと紐づけられる。逆にいうと、このカードがなければチケットは購入できない仕組み。このカードはインターネットで前もって申し込むこともできるし、一回限り有効のカードをチケット購入の際発行してもらうことも可能。

僕はなるべく早くチケットを確保したかったし、カードを自宅に送ってもらえそうな感じだったので(もちろん郵送費がかかってもOKと思っていた)、年末のうちにインターネットから申し込んだ。(外国人がパッソリグカードを作る際、パスポートナンバー、顔写真のデータが必要で、申込の段階で2回だったか、smsでパスワードというか番号が送られてきて、それをに入力して先へ進むという感じ-ネット上にはトルコのサッカーチケット購入方法に関する情報がけっこうあるので、「トルコ、サッカーチケット」とかいう感じで検索して、そちらを参照してほしい。ここに書くとかなり長くなるので)。

カードの申し込みはうまくいったが、申込場面の最後の方にいって外国へのカード送付はないということがわかり、さらに、トルコの国内リーグと違い、今回観戦予定のヨーロッパ・リーグの試合のチケットの売り出しは早いだろうと思っていたが、ヨーロッパリーグであろうとチケットの売り出し時期はリーグ戦と同様に試合の3~4日前からであるらしいことが、少したってからわかった。これならば、現地で1試合のみ有効のカードを発行すればよかったと思ったが(ネットで申し込むカードは1年有効で年会費-更新なし-がかかる、安いのだが)、後の祭りである。

カード申込の最後に近い方(だったか)で受け取り場所を指定する箇所があり、トルコ・テレコム・アリーナに指定した。



スタジアムに直結している地下鉄構内からスタジアム敷地内に入るゲート(駅のコンコースがけっこう長いので直結とはいってもそこそこの距離がある)。鉄の回転扉がある(ちなみにここの駅の改札口にも鉄の回転扉があってサポがどっと流れ込んだり、流れ出たりできないようになっている)。これが試合当日には威力を発揮する。この時は扉の横の部分が開放されており、そこを通ってチケット売り場へ向かった。写真ではよくわからないが、かなり強い雨が降っていた。




スタジアム敷地内に入った後、スタジアム方向を望む。アリ・サミ・イエン・スポル・コンプレクスとあるが、どうやらサッカースタジアムを含む、複合スポーツ施設のようだ。チケット売り場の写真は撮っていないが、この写真を撮った場所の左側にある。沢山窓口があるが、一つだけ開いていた。




僕のパッソ・リグ・カード。カードを受け取りに来たと言うと(英語が通じた)、パスポートの提示を求められ、しばらく待つと封筒に入ったカードを渡された。カード申込の際、応援するチームをチェックする箇所があり、「ガラタサライ」をチェックしたので、写真の横にガラタサライのチームのマークがある(人気の試合の場合、そのチームを応援する人向けへの販売が先行することがあるよう)。また、マスターカードのマークがある。トルコ国内の人はクレジット機能のあるカードを持てるらしいが、外国人が所持できるのはマスターカードのプリペイドカード。ネットでチケットを購入するときは、ここに入金しておいたお金で購入するという仕組み。このカードのシステムのため、チケットの買い占め・転売ということはできないし、個人が特定されるのでスタジアムでのテロ防止にもなっている。カードの有効期限は2024年までとなっているが、上でも書いた通り、チケット購入資格者として有効期限は1年間ということらしい。



パッソ・リグ・カードを受け取ったあと、すぐに翌日の試合のチケットを購入。コーナー席で400トルコリラ。日本円で8500円くらい。リーグ戦の倍の価格設定で、一番高い席は日本円で2万円以上。

リーグ戦は上記の半額とはいえ、かなり高いと思われるかもしれないが、トルコサッカーはものすごい格差リーグで、地方のチームだと、1000円出さずとも購入できるチームが多い感じ(詳細は調べていませんが)。

チケット購入後、スタジアム横にある公式ショップと思われる建物の方へ向かった。試合日には入場者のチェックを行っているゲートを通り抜けようとすると、若い警備員に呼び止められた。「立ち入り禁止」と言われるのかと思い、行きたい方向を指さして「ショップ?」と聞くと、「あいているよ」という答え。終始ニコニコ顔で、暇を持て余していて、単にコミュニケイトしたくて出てきたという感じだった(地下鉄駅に戻る際、「どうも」という感じで手をふると、ニコニコと手を振り返してくれた。たいした出来事ではないが、観光客にフレンドリーなトルコという国を実感するひと時だった。)

公式ストアは円形の2階建ての立派な建物で、中を一通りみて、あまり荷物にならず、日本で寒い時期のランニングにも使えるウールの手袋を購入。

11時すぎ地下鉄の乗り、旧市街側のイスタンブール大学まで移動。

イスタンブール大学からあまり離れていない、マルマラ海方面に下って行った道に面した地元の人たち向けの食堂でハムスィを食べようというわけである。が、昼にはちょっと早い感じなので、グランドバザールを散歩。



グランドバザール。




グランドバザール。こういう若干狭い通りも。



これもグランドバザール。通路は不自然に狭い。建物と建物をつないだのか? ちなみに写真に写っていないが、右の柱の右側にも通とがあって、そこにも店が並んでいる。




グランドバザール。




この日の昼食、ハムスィの天ぷらのようなもの。ハムスィ(かたくち鰯)は冬が旬の魚。レモンを絞り、軽く塩を振って食べる。トルコのうまいパン(写真に写っていないが、バゲットみたいなパン)とともに食べる(かなり美味い)。白いのは玉ねぎの輪切り。これは薬味でチビチビかじる。




ハムスィを食べた店。




地元民向けの食堂が並ぶ坂道(観光客もそこそこいるが)。この道を下っていくとマルマラ海。




夕食を食べたレストランの軒先で見かけた猫。この国では猫がとても大事にされている。この時はもう無くなっていたが段ボールの上には猫のための餌が置かれていたよう。ちなみにコカ・コーラが3.5リラ(80円くらい)とあるように、かなり安いレストラン。




薄暮の金角湾。横一列に光が連なっている場所はガラタ橋。正面の塔はガラタ塔。



          

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