ハノイ、バイク、バイクのハノイ

一夜明けて、さあ朝食だと思ったが、朝食を出すレベルのホテルではなく、外に食べに出た。
ホテルの並びに客足の絶えないフォー(米の麺)の店に入った。さすが客の集まる店だけあってうまい(ただし、フォーは基本的には後から客自身が好みで色々と調味料を足すので、これに失敗するとまずくなってしまう)。(この店には次の日もまた行った。そうしたらちゃんと覚えていてくれた-当たり前か。ところで、今度はトウガラシ系の調味料を入れすぎて失敗。フォーは奥が深いのだ。)

さて、ホテルを変えようと歩き始めたが、さっそく激しい交通の洗礼を受けた。通勤時間ということもあって、バイクの通行量が半端ではない。まさにバイクの洪水。日本の原付バイクより排気量の大きいものが多いようで、エンジン音がかなり腹に響く。歩行者用の信号が整備されていないところも多いので、慣れないと道路を渡るのに一苦労だ。



14年ぶりのベトナムだったが、人々の移動手段の中心はいまだ2輪車。4輪への移行が進んでいるかと思ったが、彼らにとっては2輪の便利さは手放せないものなのかもしれない。駐車スペースもあまり必要ないし。



無秩序な交差点のように見えるが、実は秩序のようなものがあって、人間はここにゆっくり入っていく。非常なスローペースで歩いて行くと、バイクや車はそのペースをみながら、ぶつからないコース、スピードで走っていく。スペースがあるからといって人間が突然ペースをあげるのはまずいような感じがした。



ハノイの街かどのあちこちで見られる祠堂。



旧市街に分け入って行った。あちこちにこんな感じで祠が。









旧市街に残る旧ハノイの城門(東河門)。



間口の狭い建物が並ぶ。





路上の肉屋。バイクから、「そこのかたまり1㎏ね」とかいっているのか?



ドンスアン市場の建物のすぐ裏手の路上八百屋。



水上人形劇。人形使いは正面の建物のセットの裏側にいる。



文廟のお土産屋に並べられた水上人形劇の人形の模造品(作りは違うと思う)。



ハノイ大教会の前。ここもバイクだらけ。



孔子を祀る文廟。



ホアンキエム湖のゴックソン島にある玉山祠にて


帰国前最後の夕食は、特に考えもなく、ホアンキエム湖に近いところにあるカフェレストラン(高級な店ではないが小奇麗な店)で食べた。注文した料理がなかなか出てこないので大丈夫かこの店、と思って待っていると出てきた料理を見て、食べてびっくり。けっこうな料理ではないか。ハムを中心に豚肉の薄切りを巻いて、それにパン粉を付けて焼いたもので、オレンジソースがかかっていた。「フラン料理してんじゃんか」フランス料理はほとんどわからんのだが。このオレンジソース、フランスのレンヌという街のレストランで食べたことがある(その時は鶏? 鴨料理だったが)。これをおかずに食べるのはパンではなく、さすが東南アジア、米である。この米がいい香りがして、パサパサではなく少し粘り気もあってうまかった。量は少々物足りない感じもしたが、ライス付きで5万ドン(約250円)とは安い。



ホアンキエム湖の夜。


終わり。

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