福建土楼を訪ねて2


土楼観光2日目は、前日と同じバイクタクシーで8時から南渓土楼群景区へ。この日は晴れて、気持ちのよい観光となった。こちらは大型バスで団体客が押し寄せるような場所にはなっていなかった。



まず連れて行かれたのは、土楼を眺められる高台(バイクから降りてしばらく歩く)。手前の土楼は、一応方楼のようだが、角がなく、ちょっと変わっている。



環極楼。1693年の建築。愛想のよいお婆さんが迎え入れてくれた(見学料15元)。



環極楼の内部。保存状態はたいへん良好。中央に立って手をたたくと、その反響音が響く。



環極楼の内部



続いて訪れた衍香楼(1842年の建築)の内部(入場料20元)。内部はどこも似たりよったりなのだが、ここの特徴は、祖堂(祭司などを行う場所)が方形であること。





衍香楼の井戸。



衍香楼の装飾。



衍香楼の隣にある方楼の遺跡。1930年代に、中国の国民党と共産党の内戦で焼け落ちてしまったとのこと。



土楼の作り方がよくわかる残骸。


衍香楼から





長源楼(客家風俗展)の内部(入場無料)。



最上階まで上がってみる。崩壊が進んでいる。





1913年築の振福楼。すでに住人はなく、博物館化している(50元)。



振福楼内部。



振福楼内部。


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振福楼の祖堂から入り口の方を望む。


バイクツアーから戻ったのは10時半ころ。
ホテルの食堂で時間をつぶさせてもらったあと、バス乗り場へ(近くの雑貨屋が乗車券の発売所・バス乗り場を兼ねている)。バスが来ると、ホテルの主人がわざわざやってきて、「これだよ」と教えてくれる。そんなに愛想がよいとは思えないおじさんだったが、人はとってもよく、食堂で時間をつぶしているときも、ときどきお茶を出してくれたり、本当によくしてもらった。感謝である。


アモイ行きのバスは順調に走っていったが、最後が「?」だった。湖浜のバスターミナルへは行かず、アモイ市内のどこかわけのわからぬところで運行を打ち切ったのだ。う~む、困った。手持ちの中国元は10元しかなく、いくらかかるかわからないタクシーに乗るわけにはいかないのである。振福楼はパスして、お金を多めに残しておくべきだった。

まず、地図を見るが、自分がどこにいるのかわからない。いざとなったら、その辺の店に入って道を尋ねるとよいのだが、まず、バス停を探した。バス停には路線とその停留所一覧があることが多いので。しかし、少し歩くと、新交通システムの高架の道が見えてきた。これはアモイの中心部につながっているので、問題はあっけなく解決してしまった。



アモイの新交通システム(MRB)。鉄道のように乗車券を買って改札口を通ってホームに出る(料金は1元均一のようだった)。



バスはかなり頻繁にやってくる。渋滞知らずなので早い。



アモイの白鷺湖公園のあたり。


1泊した翌朝のアモイはあいにくの濃霧で。これが原因で、飛行機の出発が遅れに遅れ、9時40分発の便が3時間半遅れで出発し、14時過ぎに広州着陸。

腹ペコだが、早く香港へ移動したい。ということで、空港でスニッカーズを買って、天河バスターミナル行きの空港バスを待つ。しかし、14時45分発のバスが天河ターミナルに着いたのは15時45分。薄暮から暗くなっていく時間帯の香港の夜景を見るには遅すぎる。アモイ-深せん(土偏に川)という便の存在に気が着かなかったのが敗因である(別に往路と復路の経路は一緒でなくてもよかったので)。

広州-深せん間のバスの便数は非常に多く、16時5分のバスに乗ることができ、深せん羅湖には18時30分ころ到着。19時10分ころの電車で、香港へ向けて出発。

途中、モンコックのあたりでサッカー場の横を通過したが、試合をしているではないか。どうやら、香港リーグの試合らしい。カクテルライトに照らされたグリーンのピッチは美しく、異国の地でサッカーをボーっと観戦するのも悪くないな、という考えが頭をもたげてきたが、最寄り駅で下車するのは思いとどまった。とにかく腹が減っていた。沙東駅まで出たあと、尖沙咀で夕食をかっこみ、香港島側の、予約してあるホテルへ移動した。

スターフェリーで香港島に渡ったあと、いつもと違うパターンで、と思いバスに飛び乗ったが、経路をしっかり確認しなかったのが失敗で、ホテルの遥か先まで行ってしまうという失態を演じつつ、22時すぎ、何とかホテルに到着。

チェックインを済ませて、部屋へ行って見ると、食堂、居間、ベッドルームのある部屋、つまりスイートというかセミスイートというか、そういう部屋だった。しかも、オーシャンビュー。レセプションでは何も言われなかったが、到着が遅かったため、この部屋しか空いていなかったようだ。実は、このホテルは4回目だと思うが、今回を含めて2度のアップグレード。すごい高確率だ。



スイートとはいっても割りと質素。左手前の部屋はキッチン。長期滞在者用の部屋である。



旅の終わりは、スターフェリー(前夜も乗ったがまた)。



船員はセーラー服を着用している。


                           終わり



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