旅の最後はパリのビストロで(フランス)

リスボンから日本への直行便はない。ヨーロッパ内のどこかで乗り継ぎとなるが、リスボンを昼過ぎに出て同日乗り継ぎで日本へ向かうというのが一般的なパターンだろう。しかし、そうした旅程にした場合、リスボン出発の日は何もできずただ移動ということになるに決まっている。そこで、夜にリスボンを出てパリに1泊。パリ市内を散策してパリを夕方にたつという旅程を選択。24時間以内の乗り継ぎであれば通常の乗り継ぎ扱いになり追加料金はかからない。

パリでの目的はうまいランチ。

僕は別にフランス料理が好きなわけでもなく、グルメでもない。では、なぜパリでランチなのか?
それは20年近く前、初めてのパリでたまたま入ったテーブル5つくらい、メニューは定食3つくらいのみという安食堂(ビストロというのだということはあとから知った)の印象が強く残っているからなのだ。

その後、何度かパリへ行ったが、その手の店がどうもみつからない。それで今回、パリへの寄り道を選択したのだ。はたして昔入ったような感じの店にめぐりあえるのか。あのときの店は確かソルボンヌ界隈にあったような。

徒労に終わらせたくはないので、今回は珍しく出発前にネットで情報収集していった。どうやら、ソルボンヌあたりにはビストロがけっこうあるらしいことがわかった。

リスボンからの便のパリ到着は夜遅かったかったので、事前に空港ホテル(意外とリーズナブルな値段で泊れた)を予約しておき、一泊してからパリ散策へと出かけた。



前回のパリ訪問以来、パッサージュというアーケード街が楽しみになっている。ここはオペラ・ガルニエ近くのパッサージュ・ショワズール。



パッサージュ・ショワズール。



パリの中の日本(オペラ・ガルニエ界隈)。写真だとよくわからないと思うが、日本食レストランがかなり見られる。



歩いて、パッサージュ・ケールへ。



パッサージュ・ケール。



パッサージュ・ケールを抜けるとサン・ドニ門前に出た。


パッサージュめぐりをした後、地下鉄でサン・ミッシェルへ移動し、パンテオンの裏側にあるらしい食堂(ビストロ)の固まっているところへ向かった。

行ってみるとなるほど、敷居の高そうなレストランとは様相の違うレストランがけっこうある。ただ、安食堂のイメージでもない。各レストランの前に出されているメニューを見ると昼の定食で、12~15ユーロくらい。はずれは選びたくない。たまたま30~40代くらいの日本人女性のグループが入っている店があったので敢えてそこを選んだ。おそらく彼女らは何かで情報を得てこの店に来ているのであろうから、大はずれではなかろうという計算である。

結果は失敗であった。デザートはうまかったが。。。
料理に関する知識がなさすぎなのであった。マッシュポテトに何か白身の魚の身をほぐしてまぜてある料理だったが、好みではなかった。ワインがないと旨くないのかもしれない。う~む、なかなか難しい。ということで、またしても、最初のパリでのビストロの印象を呼び戻すことに失敗してしまった。



パンテオン(右手前)。

終わり。


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