カッパドキア空中散歩


トルコ4日目、いよいよ今回の旅のハイライト、カッパドキア気球ツアーである。

まだ、真っ暗な4時50分を少しまわったころ、ピックアップサービスの車が来た。

車はあちこちのホテルに寄り、客をピックアップしていったが、席が一杯になったあと、気球の出発地点には向かわず、ギョレメの街のすぐそばの、待合センターみたいなところに案内される。入り口で首からかける番号札みたいなのを渡されたが、同じ札の人が同じ気球に乗るメンバーということらしい。ここで、お菓子を食べたりチャイなどを飲んだりしながら気球の準備が整うのを待つ。

しかし、待つ間がとても寒い。日中はかなり暑くなるのだが、内陸であり、乾燥しているので、かなり冷え込むのだ。トレーナーを一枚持って行っていてよかったと思う。

待合センターみたいなところで震えること15分、5時半ころ、おなじ番号の客が車に案内され、いよいよ出発ポイントへ向かう。

出発ポイントは前日歩いた、ローズヴァレーへ向かう途中にある開けた土地だった。

出発ポイントでは客の集合写真などを撮影。すぐにプリントして売るのだろうと思っていると、その通りであった。

気球のゴンドラはかなりの大きさで、パイロットを含めて22人くらい乗っただろうか。

パイロットがガスバーナーのボンベを一杯に開き、気球内に熱をどんどん送り込む。そうすると、やがてゴンドラがふわりと浮き上がった。



バーナーと気球。僕の場所はバーナーのすぐ下だったので、暖かかった。



離陸直後。日の出はまだである。遠くに一つ気球が見えるが、あれは本来行くべき方向とは逆に向かっている気球。パイロットが風をつかみ損ねたのかもしれない。



日の出。遠くに見える高い山は名峰エルジエス山か?



気球は写真中央よりやや右にある小高い岩(ウチヒサル)の方へ向かっていく。もちろん風任せだが。



地面すれすれを飛んでいるのは意図的なもので、パイロットの判断で高度を極端に下げて奇岩を眺めているのだと思う。僕らの気球も同じような飛び方をしたので、たぶんそうなのだと思う。一方、最高高度は800メートルくらいだったか?



ランディングが近づいてきた。ランディングする場所は道路からそう離れていない平らな場所で、トラック・ジープが入ってこれる場所。パイロットはランディング場所の目処がついたら、無線で地上部隊に連絡をとる。そうすると地上部隊がそのあたりへ急行するという仕組みになっている。



近くに降りた気球。いったん地上に降りたあと、少し気球を浮かせて、地上部隊がジープに引かせている台車の上に載せる。その後客が降りて、その場で、気球飛行証明書をもらったり、ジュースやシャンパンを飲んだりしてツアーの締めを行ったあと、ジープでホテルまで送ってもらう。



こんな感じで台車に載せられる。


1時間ほどの短い飛行だったが、これだけでもカッパドキアまで来た価値があるという感じのツアーだった。おりからの円高、ユーロ安(トルコの通過はトルコリラだが、観光地ではユーロ払いが多い)のおかげもあって、料金は1万7000円弱。安くはなかったが、決して高くはなかったと思う。


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