菜花没有了


中国版東横イン昆明駅近く店を、まだ夜が明けない7時にチェックアウト。中国は北京時間で統一されているので、7時でもまっくらなのだ。

東部客運站行きの市バスの始発点が駅の近くにあるらしいが、わからない。

勘を頼りに適当に歩き、バスが出ているところに行くと、運よく目指すバス乗り場だった。昆明駅の近くにはかなりバスの始発点がありそうだから、運がよかった。

7時15分ころバスは出発。けっこう客がいて座れず。
走っているうちに夜が明けて、東部客運站に着いたのは何と8時5分。ほとんど街外れといった場所だった。昆明の街中のバスターミナルだと、市内に入ってから渋滞に巻き込まれ、定時運行が難しいから移転したのだろうが、ここまで辺鄙なところに移転しなくても、というぐらいの場所だった。ただ、というべきか、当然というべきか、高速の入り口はすぐ目と鼻の先であった。


まだピカピカのバスターミナルの食堂で朝食の麺(朝食は2種類の麺のみ)を食べて、9時のバスで出発(チケットはすぐ買えた)。

しかし、なかなか順調には行かない。ターミナルを出たあと、すぐに修理。ターミナルに入る前に修理、というのが日本の常識だと思うが、ここは中国である。

結局9時半の出発となり、13時少しすぎに羅平に着いた。

ところで、羅平へのバスの車窓で少し気になったことが。。。菜の花がほとんど見られないのだ。この辺りは菜種油の一大産地で、どこもここも菜の花だらけでなければいけないのだが。

もしかして、少し早すぎた?

バスターミナル近くのホテルにチェックインしたあと、遅めの昼食をとりに近くの安食堂で菜の花の状況がわかった。夫婦経営のその店の旦那さんの口から「ツァイホア、メイヨウラ」という言葉聞いたのだ。ツァイは「菜」、ホアは「花」、メイヨウは「没有」、ラは「了」。いうまでもなく、「菜花」は菜の花、「没有」は昔からの中国旅行者ならば、忘れようとしても忘れられないフレーズで、「ない」という意味。なぜ忘れられないのかというと、昔は列車のチケットも「没有」、バスのチケットも「没有」、ホテルの空き部屋も「没有」、とにかく常にこの言葉を聞かされていたのである。「了」は終了の了で、完了を意味するらしい(ちゃんと勉強したことがあるわけではないのでわかりません)。つまり、店の旦那さんは、菜の花はなくなってしまった(終わってしまった)と言ったのだ。

薄々気がついてはいたが、「ガーン」である。ガイドブックには2月から3月にかけて(3月下旬くらいまで)と書いてあるし、昔車窓から菜の花を見たのは3月中旬だったし。

でも、一応、菜の花観光の名所に行くことにした。

最初に行ったのは、金鶏峰というところ。羅平からはミニバスで簡単に行ける。



緑色はすべて菜種。





全部黄色だったら、と想像してください(笑)



咲き遅れた(?)菜の花。



金鶏峰にあるお寺からの眺め。カルスト地形が美しい。



羅平は蜂蜜の産地でもあるようで、写真はミツバチの巣箱。


いったん、羅平の街にもどり、ホテルで洗濯。もう一カ所菜の花観光の名所があるのだが、菜の花がないのであれば行ってもしようがないと思い、ベッドでうつらうつらしていた。が、6時ころ、「やっぱり」と思って外へ飛び出し、タクシーに声をかけた。運ちゃんは良く理解できなかったようで、料金もわからず。タクシーの会社に電話をかけて料金を聞いていた。ただ、会社の人が言った料金に自分の取り分を上乗せしたのかな? 交渉は面倒なので、運ちゃんの「80」という言い値で行ってもらうことにした。

行った先は、牛街という集落の少し先にある通称「タニシの田んぼ」。こっちは公共の交通機関だと少し行きにくいが、牛街まではミニバスが頻繁に走っているので、時間があれば歩いていけばよい(けっこう距離がありそう)。



ユニークな形の棚田。タクシー代をかけて来てよかった。稲の刈り入れのあとに菜の花の種が播かれるらしい。それにしても、なんで今年はこんなに花が早く終わってしまったのか? 記録的な少雨が影響しているのだろうか? 晴れの日が続きすぎて(気温が高すぎてor日照時間が長すぎて)、花が早く咲いてしまったとか。。。



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