11年ぶりの香港・10年ぶりの中国

2008年1月某日、香港に向けて出発。
前年から患っている眼の状態の改善には気分転換も必要という医者のアドバイスもあり、海外脱出をねらっていたが、1週間ほど仕事の拘束がはずれたので旅行にでかけることにした。ただし、時差があると仕事への復帰がきつく、かえって眼によくないかもしれないので、必然的に行き先は時差の少ないところとなった。

ガイドブックをペラペラのめくっているうち久しぶりに香港にでも行ってみるか、それから2週間以内だとビザも不要になったことだしついでに中国内(香港も中国なのだが)も、ということになった。

成田を夕方の便でたち、香港には午後10時半すぎ到着。新空港は初めてである。以前訪問したときは、摩天楼の中に突っ込むという感覚の着陸感を味わえた啓徳空港着であったので、時の流れを感じる。

空港から市内へはエアポートエクスプレスが速いが、到着駅とホテルとを結ぶ無料のバスの運行はすでに終了している時刻。11年ぶりとはいっても勝手知ったる国だし、タクシーを使うのはもったいない。ということでエアバスで、予約しておいたホテルの近くまで行った。

ホテルは香港島側にとったが、メインストリートに面したわかりやすいところにしたので、迷うことなく無事チェックイン。

さて、翌日は中国の江門(『地球の歩き方』によるとここには1900年代前半に華僑が建てた中様折衷の邸宅が点在しているとのことだった)というところへ行くということは決めてはいたが、行き方その他詳細は決めていない。飛行機内でガイドブックを読んで、移動の概要はつかんだが、あくまで概要。出たとこ勝負でいくしかない。


香港の朝。



高層ビルに香港を感じる。



スターフェリーで九竜側へ。


九竜側に渡って向った先は中国行きのフェリー乗り場。江門まで船で行こうというわけである。

フェリー乗り場に着いたのが9時45分頃、時刻表を見ると江門行きは午後までない。しかし、このまま昼過ぎまで香港で時間をつぶすのはもったいない。さらに時刻表をみると中山というところへの10時のフェリーがある。『歩き方』の地図を見ると中山から江門までそれほどの距離はなさそうである。まず、中山へ行こう。これが僕の結論。窓口で「チョンシャン(広東語ではジョンシャンらしい)」といってお金を出すと、窓口のおばさん、テン・オクロック」といいながら素早くチケットとお釣りをくれた。時刻はすでに9時50分。10時の便を売ってくれないかもと思っていたのでびっくり。一応、同じ中国内の移動なのだが、香港出入りは基本的には出入国と同じなので、そこに要する時間を考えると乗れるかどうか微妙だと思ったのだが。。。

11時半すぎ中山到着。なんと入国審査官の女性は笑顔での対応。11年で中国は随分と変わったようだ。

港の建物を出るとタクシー(白タク?)の客引きが寄ってきた。かなりしつこい。街へはどう行ったらよいのかまったくわからないが、すぐ近くの大きな通りにバス停があった。バス停には停留所一覧のようなものも。おかげさまで、バスで中山の中心部に出られることがわかった。

バスは幸いに車掌さんの乗っているタイプのもので、『歩き方』の地図を見せて「ここまで行きたい」という意思表示をして小額紙幣を出した。

30分以上も乗車しただろうか。バスは中山市内の長距離バス発着所の近くに到着。バスから眺めた街の様子で目にとまったのは、バイク屋さん。これがものすごい規模のものなのだ。そういえばバイクの通行量も多い。



中山の中心部(だと思う)。何の変哲もない都会。




さてバス発着所に入って、「江門」と書いた紙をチケット売り場の人に見せる。筆談。中国も久しぶりなので、実に懐かしい感覚だ。しかし、どうやらここからは江門行きのバスは出ていないようで、窓口の女性は、盛んに別のターミナルへ行けと言っているようだが、わからない。すると近くにいた他の客が助け舟を出してくれた。紙とボールペンを渡すと、バスターミナルの名前を書いてくれて、外のタクシーを指差す。タクシーでバスターミナルへ行けということだ。

お礼を言ってタクシーのところに行き、紙を見せると運転手は合点という感じでうなずく。料金は交渉制だったが(メーターは。。。記憶に残っていない)、バスターミナルが近いのか遠いのかまったく見当がつかないので言い値でのる。「スィークァイ」と言って両手の一指し指を交差させて十の字をつくる。10元である。中国では元(ユアン)を「クァイ」というのは普通であるが、この金額の言い方も懐かしい。

「クイー(可以)」と答える。まだ、旅行会話できるじゃん、自分。

バスターミナルまではけっこうな距離があり、10元(170円)はまあまあの値段。良心的なドライバーだった(ようだ)。

ついたターミナルはかなり大きなターミナル(写真は撮り忘れました)。

江門行きが頻発であることを確認してから、昼食をとった。

昼食は「快餐」というやつ。中国の「快」は速いという意味で使われる文字で、ファーストフードということである。ただし、中華のファーストフードで、ご飯・おかず2品(鍋にすでにできあがったものがあってそこからすくい取ってくれる)・スープで8元(おかずが3品の定食は10元)。おかずは指をさしてたのむので、漢字のメニューを見てあてずっぽうに注文するよりも「安全」である。味は「中国」だった。まずくはないがうまくもない。米はパサパサ、スープはほとんど味なし。しかし、これも妙に懐かしい。

13時40分発のバスに乗り、14時40分に江門の新しいバスターミナルに到着(18元)。

市バスで中心部にある旧ターミナルへ移動。めざす開平の華僑の邸宅(ちょう楼群)方面へ向うバスをさがすがどうやらなさそう。ターミナルの案内の人に『歩き方』のそのページを見せると「新ターミナル」からだという。

結局、この日は開平へ移動するのはやめて、江門(開平も江門市の一部だが)に泊ることにする。

夕食は街のレストランで食べたが、当然のことながらメニューは漢字のみ。そして日本の街の中華料理屋で目にする典型的な中華料理がない(僕の少ない中国体験ではそういうことが意外と多かったような)。しかたなく、あてずっぽうに注文。

注文したのはスープ、西式炒飯、チンゲン菜を軽くいためてあんをかけたもので、しめて20.5元。スープ以外は例によって量が多すぎ。一人旅の食事は無駄が多い。西式炒飯はどこが西洋風かと思ったが、うっすらとケチャップ味がついていた。


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