マラケシュ散策1

部屋に荷物を置いて一休みしたら、ジャマ・エル・フナに向けて出発。しかし、その前にやっておかねばならぬことがある。ホテルの位置の確認だ。それほどわかりにくいところにあるというわけではなさそうだが、『歩き方』の地図ではどこにあるのか判然としない。フロントで場所を確認すると地図を取り出して教えてくれた。地図はツーリストインフォメーションにおいてあるものらしいが、そういえば、現地で地図を入手して行動、という旅を最近していないことに気づいた。ガイドブックの地図で十分事足りてしまうからなのだが、目的地に着いたらそこの情報を集める、というある種の手続きのようなものを省略しすぎているかもしれないな最近は、と思った。

暑さは覚悟のうえのことだったが、昼近くになって気温はうなぎのぼりという感じでやはりこたえるので、日陰を選んで歩いていく。

やがてクトゥピア(マラケシュで一番高いミナレット)が見えてきて、マラケシュにやってきたことを実感。続いてジャマ・エル・フナの方から水売りの鐘の音が聞こえてきた。マラケシュの音である。



ジャマ・エル・フナ近くのレストランなどの集まる通り。こんなに人出の多いフナ広場周辺は4度目の訪問で初めてである。



フナ広場の端からクトゥピアを望む。



フナ広場の雑踏。


軽い昼食を済ませたあとはスーク、メディナへ。何を見るともなしに何となく漂う。迷子上等。脱出できなくなるほど広くはない。

3時ころホテルに戻り一休み。夕暮れ時にまた外出するつもりである。


6時近く、まず、メディナの南側にあるアグノウ門を目指して出発。スルタンが宮殿に行くために使われた門とのこと。ポツンと取り残されているように残る門でそんなに趣はないのではないかと思っていたこともあって(実際には城壁が残っていた)、4度目のマラケシュ来訪で初めての訪問である。せっかく訪れるのだから、「夕方は幻想的」というガイドブックの文句を信じて行ってみることにした。



なるほど夕暮れ時は確かに美しい。門の外の新市街的なものと内の旧市街とのコントラストも感じることができる。⇒動画



アグノウ門をくぐって旧市街に入っていった。



赤い町並みが続く。



あてずっぽうに路地も歩きながら。。。



ジャマ・エル・フナに着くと、多くの大道芸人が出てきており、広場のそこかしこに大小の人垣ができていた。写真の彼等は転回、とんぼ返り・バク転などごくごく簡単な軽業を披露する少年たち。この写真ももちろんチップが必要だった。写真を撮ると金集め役がやってきたので、5DHのコインを出したら明らかに不満な顔、さらに5DHを出すと「それでいい」という顔をして所定の位置に戻っていった。この広場で今もっとも怪しい集団は、女装(たぶん)男性舞踏団だろうか? 残念ながら写真はありません。



ようやく日が落ちて、屋台も活気付いてきた。



ジャマ・エル・フナの屋台には、ツアーガイドに案内された団体観光客も「団体」でやってくる。自由時間ではなくツアーに組まれているようだ。団体の入る屋台はいち早く席がうまり(地元の人で賑わっている店はうまいというということがよく言われるが、はたして客に占める地元民率はどれくらいなのだろうか)、そうではない屋台(評判のよくない屋台?)はご覧の通り閑古鳥が鳴いたような状態。屋台には色々な料理を取り揃えているものから、一品で勝負しているものまで色々。なかにはデザートやお茶などの屋台もある。僕はといえば、この閑古鳥の鳴いている屋台が可哀想に思えて、ここで食事をすることにした。ケバブは美味かったですよ。でもタジンは今一つだったかな?


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