アルバニア国内の移動1


アルバニアの物価はまったく把握していないが、取り敢えず100ユーロを両替。12400レクとなった。

ホテルに戻りアルバニア時間を確認するとやはりギリシャより1時間遅れということだった。時計を1時間戻す(とはいってもデジタルなので23時間分数字を進める)。

19時ころ、夕食をとりに外出した。適当な店がみつからず(というか客が少なすぎてなかなか入いる気がおきなかった)、海岸近くの比較的客の入りがよさそうなピッツァリアへ。

アルバニアは対岸のイタリアとの関係が密接らしいが、このレストランには本格的な窯がしつらえられており、ピザ職人の手つきもなかなか。

味は可もなく不可もなくという感じだったが、量が多すぎ。直径40センチ近くあるんじゃあないかという代物で、全部は食べきれず。


翌朝は9時頃チェックアウト。ホテルのレセプションでアドリア海に面したヴローレへのバスの便を尋ねると、早朝5時半の便しかないとのこと。他の選択肢を探さなくてはならない。

バスターミナルというかバスの発着所へ行くと、ちょうどティラナ行きのバスがあった。しかし、この日はドレス泊の予定。例によって言葉が通じないので、「ドレス?」と聞くと「乗れ」というジェスチャー。

バスは前日通った道を通り、アルバニアの南北を貫くメインルートに入った。とはいっても細い山越えの連続の道。アルバニア南部はたいへん山がちなのである。工事中のところも非常に多く、ノロノロしか走れない。しかし、4~5年たったら道路事情は一変しているかもしれない。



サランダから前日車をつかまえたメインルートからの分岐店へ向う途中の車窓。



小休止。奥のバスが僕の乗ったバス。


フィエールという街をすぎたあたりから道が広く、よくなる。フィエールには、また翌日来る予定である。ここの近くにあるアポローニの遺跡へ行くために。



ドレス行きと思われる列車。バスよりも全然遅い。追い抜いたバスは、どんどんその差を広げていった。


フィーエールから1時間40分(16時10分頃)、バスは割りと大きな街の入り口にさしかかった。降りる客も多く、バスの車掌役の男に「ドレスか?」と聞くと「そうだ」と頷いた(ようだ)。街の中心にはまだけっこう距離がありそうだが、まっすぐ伸びた道路の向こうに高い建物が並んでいるのはみえる。あのあたりが街の中心だろう。歩いて30分くらいか? と思って歩き出したのがいけなかった。街の中心ではなかったのである。バスを降りたところにいた客待ちのタクシーをつかまえておけばよかったと思っても後の祭りである。

今歩いている道がどこへ通じているのか、それすら不安になってきたところで、さっき追い越した列車が道路からドンドン離れている線路を汽笛を鳴らしながら走っていった。ホントに遅い。

結局、ドレス駅まで1時間半近くを要した。6~7kmは歩いた計算である。


薄暮のドレスの街。正面に見えるのはモスクだが、キリスト教徒も多数住む国である。


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